生痕化石 trace fossil

kaseki08姫浦層群
地層には、生き物の化石の他に動物が行動した痕(海底を這いずり回った痕や干潟に残された足跡、動物の糞など)が残されている。写真はゴカイの仲間の排泄痕(糞の痕)と考えられている。
地層が堆積した時代の生物の生態などを研究する上で重要な化石である。

 

イノセラムス inoceramus

kaseki05姫浦層群
イノセラムスは、中生代ジュラ紀~白亜紀にかけて汎世界的に海域に棲息していた二枚貝であり、示準化石として重要な属種が多い。写真は、御所浦町前島の姫浦層群の頁岩層に含まれているイノセラムス エゾエンシスの化石。
この露頭は、御所浦全島博物館野外見学地として整備されている。

 

メタセコイア metasequoia

kaseki04人吉層
約250万年前に人吉盆地内の湖に堆積した人吉層にはメタセコイアの立木化石が多くみられる。約100万年前まで東アジア・シベリア・アラスカに繁茂していたスギ科の針葉樹で、日本では鮮新世末~更新世初期に絶滅。戦後中国四川省で原生種が発見され「生きている化石」として注目をあびた。現在日本に生育するものはその苗を植えたものである。

 

珪藻化石

kaseki03有明粘土層
最終氷期終了後の温暖に伴う海面上昇時(約9,000年前~)に現在の熊本平野地下に広く分布する有明粘土層が厚さ50m以上堆積した。その地層の中には水の中に生きていた珪藻の殻も含まれた。それによりどこの地域まで海水が入り込んでいたか等の昔の環境を知る手がかりとなっている。

 

メガロドン

kaseki2神瀬層
写真の白い分が大きな歯と厚い殻をもつ二枚貝のメガロドン化石である。海洋の火山島上のラグーン(礁湖)で棲息していたと推定される。メガロドンや海綿や石灰藻からなる石灰岩は海洋プレートにより移動してきて、約1億5千万年前に古い日本にくっついたと考えられている。

 

花粉化石

kaseki01有明粘土層
写真は熊本平野地下に分布する有明粘土層中のモミ花粉の化石。花粉化石から推定される森林植生から、地層堆積当時の気候が分かる。最終氷期最盛期(約1万8千年前)の熊本平野は、現在の札幌市くらいの冷涼な気候であった。

 
ページのトップへ